小金井市立緑小学校の児童からの質問(2012年)

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2021年(R 3年度) 緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2021
2020年(R 2年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2020)
2019年(R 元年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2019)
2018年(H30年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2018)
2017年(H29年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2017)
2016年(H28年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2016)
2015年(H27年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2015)
2014年(H26年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2014)
2013年(H25年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2013)
2012年(H24年度) (緑小4年の子どもたちからの質問Q&A 2012)

歯並びについて

1:歯が二重にはえていますが、どうしたらいいですか?
A:永久歯が生えるのに、じゃまになり、歯並びに影響があることもありますので、かかりつけの歯医者さんに相談してください。

2:歯並びがわるいとどんな影響がありますか?
A:歯みがきが、やりにくくなって、虫歯や歯肉の炎症が起きやすくなります。また、場合によっては、顎の関節を痛めることもあります。

3:どうやったら歯並びがわるくならないのですか?
A:歯並びに影響するものは数多くありますが、自分で注意できることとしては、乳歯が虫歯になったのを放置しないことです。乳歯に虫歯が出来て歯が欠けると、6歳臼歯(大臼歯)が前に移動します。乳歯が抜けた後に永久歯(小臼歯)が生える場所が狭くなり歯並びが悪くなることがあります。

むし歯について

4:歯医者にはどのタイミングで行けばいいのですか?
A:歯の表面が白く変色してきたらホワイトスポットといって要観察歯(Co)の状態です。この段階で、フッ素を使ったり歯磨きを頑張ったりして虫歯予防を強化すれば、歯は再石灰化によって元通りになります。それ以上むし歯が進行すると元には戻らないのでCoの段階で相談すると良いと思います。

5:シーラントとは何ですか?
A:歯の溝をフッ素入りの樹脂やセメントでふさぎ、むし歯になりにくくし、進行を予防する方法です。

6:ミュータンス菌はどうやって口の中にはいるのですか?
A:むし歯は感染症ですから、うつります。3歳までに口の中にいる細菌の多くが決まるとも言われています。スプーンの共用や、咬んだ物を食べさせるのも原因の一つです。

7:銀歯はどの位で割れるのですか?
A:大人の詰め物はめったに割れることはありませんが、乳歯の詰め物は、歯と一緒にすり減る位の堅さになっていますので、薄くなると割れることもあります。

8:虫歯菌が食べ物を分解して酸をだすのにすっぱくはないのですか?
A:酸は歯の表面で作られますが量は少ないため、すっぱく感じることはありません。

9:むし歯でなる病気は何がありますか?
A:むし歯が神経に感染して、その細菌が上顎洞(鼻の横奥の辺りにある骨の中の空洞)に、炎症が起きることがあります。また、歯の根の周りに膿が溜まることもあります。

歯について

10:歯はなんでできているのですか?
A:歯は表面のエナメル質、内部の象牙質、根の周りのセメント質、神経や血管が入っている歯髄 にわけられます。エナメル質の95%象牙質の72%は無機質(ミネラル・アパタイト)です。

11:何で生えかわってすぐの歯は固くないのですか?
A:歯のアパタイトは最初柔らかいのですが食品などに含まれるフッ素などを取り込んで固く丈夫になっていきます。

12:なぜ歯ははえかわるのですか?
A:顎も成長して大きくなるので、それにあわせて歯も生えかわります。

13:黄色い歯の人と白い歯の人がいるのはなぜですか?
A:歯の構造は黄色っぽい象牙質を半透明なエナメル質が覆っています。エナメル質の厚さや元々の象牙質の色によっても色が変わります。日本人は、エナメル質が薄く、欧米人と比較して歯が黄色っぽく見える傾向があります。また、歯が出来るときに特定の薬を飲むと変色した歯が生えてくることが判っています。

歯磨きについて

14:どの位の時間を掛けて磨けばいいのですが?
A:一カ所10回は歯ブラシが当たらないと細菌が作ったバイオフィルムをこわせず、汚れが落ちないことが判ってきました。最低3分は磨かないと綺麗にはなりません。

15:歯を磨けないときはどうしたらよいですか?
A:洗口剤を使っても細菌が作ったバイオフィルムはなかなか壊せません。基本は歯磨きです。口をゆすぐことで、酸性度をさげるなど多少の効果はあります。

16:夜の歯磨きは、食後すぐと、寝る前、どちらにみがいたほうが良いですか?
A:食後すぐに歯をみがくと、酸で柔らかくなった歯を傷つけるという意見もありますが、強く磨かなければ問題ないと言われています。食後に磨いてバイオフィルムを壊せば、寝る前にはうがい等で細菌数を減らせると思います。

17:歯磨き粉は何のためにあるのですか?
A:着色等を取るための、研磨剤、口の中に成分をひろげるための発泡剤、その他種類によってフッ素や殺菌剤などが含まれています。ちなみに必要量は1cm位です。

18:どんな歯ブラシが良いのですか?
A:あまり大きな物は使いにくいので 長さは30mm以下で、毛束の高さは約10mm位が適当です。電動でもかまいませんが、歯ブラシが当たらないところは、みがけません。

19:原始時代はどんな風に歯磨きをしていたのですか?
A:原始時代の食べ物は、硬い物が多かったので、むし歯は少なく、歯の間に挟まった物を木の枝や草で取り除いていました。今の食生活に近い江戸時代になるとむし歯も多くなってきました。

その他

20:キシリトールって何ですか?
A:ガムなどに使うキシリトールは白樺などから合成して作りますが、イチゴやカリフラワーなどの食品にも入っています。 むし歯の原因になるミュータンス菌は砂糖よりキシリトールを好みますが、消化吸収が出来ないので菌の数が減ります。

21:フッ素はなぜ歯に良いのですが?
A:歯は絶えず脱灰(歯の表面からカルシウムが溶け出す事)と再石灰化(唾液からカルシウムが歯に戻る事)を繰り返していますが、この再石灰化が起こる時にフッ素が存在すると、歯の表面に取り込まれます。すると、細菌の出す酸に対して抵抗性をもち、虫歯になりにくくなります。

22:おかしだけでなく、ごはんもだらだら食べていたら、むし歯になるのですか?
A:脱灰の時間が増え、再石灰化の時間が減るので、むし歯になりやすくなります。

臨界PH臨界 pHとは、歯からミネラルが溶け出すを起こすもっとも高いpHの値で、象牙質でpH6.0~6.2、エナメル質でpH5.5以下です。

日本歯科医師会のホームページにテーマパーク8020と言うコーナーがあります。
私も作成に関わってきました。お口の健康に対する色々な情報が満載ですので是非見てください。

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